スクラッチに慣れてきた子供。次は何を教材にしたらいいの?
しかし、次のステップはハードルが急上昇…
子供向けプログラミング教育がとても注目されており、小学生のお子さんでも楽しくプログラミングを学べる「Scratch」や「hour of code」はとても楽しく分かりやすい入門教材として知られています。
しかし、お子さんがレベルアップして「もう少し、本格的にプログラミングを学びたい」と思った場合、次は何を教材として学べばいいのでしょうか?
Scratchの次は何を教材にすべき?
実は、多くのプログラミング教室では「Scratchの次のレベルの教材はどうするか?」を試行錯誤している段階です。
なぜなら、子供向けのScratchに比べて、大人が使っている他の本格的なプログラミング言語は難しく、学習のハードルが急に上がってしまうからです。
ハードルが高くなる理由
(1)プログラミング言語によるコードを書く必要がある
本格的なプログラミング言語は、「public stutic void main()…」など英語に似た言葉をキーボードで入力する必要があります。
(2)結果は文字や数字ばっかり…
本格的なプログラミング言語の勉強は、「まずは1+1を出力しましょう」「文字列を3回出力しましょう」といったことから始まるため、出力結果も文章や数字ばかりです。Scratchのような楽しいビジュアル表現に慣れてきた子供にとって、本格的なプログラミングの基礎勉強は非常に退屈で辛抱が必要となってきます。
(3)ゲームを作るのが難しい
本格的なプログラミング言語の多くは、いきなりゲームらしいものを作ることが難しいのです。なぜなら、世の中の多くのソフトウェアやプログラムは、ゲームだけを作るために開発されたものではないですし、どちらかと言えば子供にとって退屈な業務用のソフトを作る機会が多いのです。
また、ゲームを0から作るということは、実は(プログラム的に)なかなか特殊で難しいロジックを考える必要があります。
いきなりゲームを作れる、本格的なプログラミング教材
そこで、私が調査した結果、「Scratchの次のレベル」として検討したオススメの教材があります。
それが、「Greenfoot」というプログラミング学習用ソフトです。
以下をご覧ください。
これは、中学生の作品です。
Javaという本格的なプログラミング言語を使って、すぐに動くゲームを作ることができる「Greenfoot」というソフトを使っています。
Greenfootは、イギリスのケント大学が作ったJavaプログラミング(オブジェクト志向プログラミング)を学習するためのソフトです。
Javaは世の中のとても多くの電化製品やサーバーやソフトやアプリ(Androidスマホ等)で採用されている言語ですが、
普通、Javaで初心者がいきなりゲームを作ることは難しいです。
しかし、Greenfootを使用すると、プログラミング初心者でも簡単なJavaのコードを入力するだけで、Scratchのようにキャラクターを操作してゲームを作ることができます。
▼Greenfootの分かりやすい制作画面
よって、当プログラミング教室では、「Scratchの次のレベルの教材」として、Greenfootを使用したJavaの学習をカリキュラムに採用しています。
Javaを覚えたら、Anadroidスマホで動くアプリを作るという「次のステップ」も展望に
Greenfootを使ってJava言語を覚えれば、その先にはスマホ(Android)で動くアプリを作ることも見えてきます。
なぜなら、Androidのアプリも、Javaで作ることができるためです。
「ゆくゆくは、スマホで動くアプリを作ることができる!」
・・・という次のゴールを展望に持つことができるのは、子供にとって大きなモチベーションに繋がります。
現在、当塾生もずいぶんGreenfootで基礎を学んできましたので、次はAndroidアプリの制作に取り組んでいきます。
▼現在、塾のスマホ(Android)アプリ制作中
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