横浜市保土ヶ谷区、相鉄西谷駅前の学習塾で理科の講師を担当しています。中学理科の学習に役立つ動画、ビデオ、映像教材を各単元ごとにまとめます。

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文部科学省が8月27日、2013年度「全国学力・学習状況調査」の結果を発表しました。

■全国学力・学習状況調査とは?

この試験は、全国の小学6年生と中学3年生が参加した、
「学力を測るペーパーテスト」と「学習状況を調査するアンケート」です。

試験内容は、
・『算数(数学)A・B』
・『国語A・B』
の合計4科目について実施されています。

■神奈川県の結果は?

神奈川県の受験者のテスト正答数は、
全国順位としては

『47都道府県中27位』

と発表されています。

※これは、(おそらく)
正答数のスコアデータから、
小学生・中学生の算数(数学)・国語4科目を
全て合算した上での全国順位であると推測されます。

全国順位でいうと、神奈川県の結果は
「もうひと頑張り」といった所でしょうか。

(この結果は
公立の学校だけに限られた数値であるため、
私立学校に対する調査も行ったならば、結果は変化するかもしれません。

また、あくまで都道府県単位の順位ですから、
受験者 個々の能力にフォーカスした数字ではありません。)

■『問題文の意味が分からなかった』と回答

このテストでは、
受験者に対する様々なアンケートも行っており、
そのアンケート結果も公開されています。

私が気になった点は、

ある設問に対するアンケートで、
『問題が難しくて答えられなかった』
と答えた中で、

うち3割以上が
『問題文の意味が分からなかったため』

と回答している点です。

つまり、
「そもそも問題文を読んでも
何を問われているのかが理解できなかった」

という受験者が多かったという事になります。

試験の設問に答えるという場面で、
スタートラインにも立てなかったという事になってしまいます。

この事から連想される問題点は、
「国語力・読解力の不足」
が挙げられると思うのですが、

実は、

国語だけに限ったことではないようです。

算数(数学)に関しても、
同じような理由から 設問に回答できなかった受験者が多かったようです。

この問題を受けて、私の指導方針

私自身は
「理科」や「数学」などの 理数系科目を担当する講師ですが、

やはり、常日頃から危惧しているのは、

「多くの生徒は、
一問一答形式の問題には すぐに回答できるのに、
文章題に当たると、とたんに手が止まってしまう」

という点です。

こうした生徒は、
「文章を読む」
という日常経験がそもそも少ないため、

「設問の(正しい)読み方が分からない・慣れていない」
という問題を抱えていると考えています。

したがって、
私の指導方針としては、

生徒に対し
『なぜ(読んでも)分からないんだ!?』
など叱咤するのではなく、

「理解できる力が付くまで、
 辛抱強く付き合って、いっしょに設問を読み解いていく」
という方針を取っています。

●生徒と一緒に 設問を読み進めることによって、
「設問を読むという動作」に、
慣れていくようにトレーニングをする。

●似たような問題を繰り返し当たるようにし、
「設問の文体や、文の型」に、
慣れていくようにトレーニングをする。

以上のようにトレーニングを行い、

文章題に対する耐性を付けていくよう指導していきたいと
考えています。

 

参考:

国立教育政策研究所
「平成25年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料」
http://www.nier.go.jp/13chousakekkahoukoku/

FNNニュース
「2013年度の全国学力テストの結果発表 秋田県が6回連続トップ」
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00252676.html